金字一貫塗胴台です。 胴台が増えたため、整理のために出品します。 品ですが塗師による研ぎ出し（磨き）と修復済です。 琥珀のように深い飴色と、薄く貝を透かすように研いだグラデーションがとても美しい一台です。 塗師の鑑定では、一見梨地塗りのようですが、貝で仕掛け錫粉（金色の粉）を蒔き研ぎ出した、いわゆる虫喰い塗との事です。黒塗りの大きな貝を蒔き、錫粉の上から透き漆を重ね研ぎ出す。家紋下から尭雲模様に研ぎを掛けているという、まさに一貫塗の仕事です。 3枚目の写真、胴台右側、剥がれ修復のために糸が引いてありますが、そのまま胸を取り付けて頂いて大丈夫との事です（もちろん糸を取ってしまっても大丈夫です）。 4枚目の写真、同じく胴台右側、微細なみみず腫れのような筋（クラック）が何本もありますが、塗師さんの「微細なクラックも味わい」という判断でそのままの状態で仕上げてあります。 一貫塗りは剣道具店に未使用品があっても非売品である事も多く、希少性は益々高まっています。品と言えども「金字一貫塗」を所有できる、またと無いチャンスです。 ご自身で剣道具店に持ち込み、胸を付けて胴に仕立てて頂く必要がありますが、家紋や胴台裏の名前書きがありませんので、胴に仕立てる際にご自身の家紋や名前を入れられます。 後ろ開きは41cmです。 胴台カバーを付けてお送りします。 研ぎ出し（磨き）と修復をしているとはいえ品です。ご購入の前にはこの点よくご理解の上ご検討ください。